私のこれまでと今
Yoshi's Biography

最近は、メディア等を通じて様々なトレーニング方法が
紹介されるようになりました。ストレングス&コンディショニングに
対する関心がますますあがって、非常に興味深いところです。
しかし、多くの理論や方法が紹介される中で、『自分にはいったい
どんな方法がいいのだろうか』と迷ったことはありませんか???
今回は、そんな事に注目をおいてうんちくを垂れてみます・・・。


新しいトレーニング方法への挑戦!!!

 できるだけ多くの知識を得ること、様々なところから刺激を得ることは良いことです。しかし、人間は新しい知識や刺激を得るとき、時として、『これこそが全てっ!』と錯覚してしまい、盲目になりすぎて、結果的にそれしか見えなくなり、今までのものを全て捨て去り、それ一辺倒になってしまうことがあります。

 ストレングスやコンディショニングの世界でもこうした事は例外ではなく(というか、むしろちょっとしたものに目を奪われすぎてしまうことは本当によくあるんです)、新しいものに食いつきすぎてしまって、自分が本当にやらなくてはいけないことを見失ってしまうことがあります。

 ストレングス&コンディショニングの世界において、『このスポーツにはこれが一番』という近道的な特効薬のようなトレーニング方法はありません。なぜなら、人は十人十色、全て違うように創られているので、個人によってあう方法、あわない方法(能力を伸ばすもの、伸ばさないもの)があるからです。また、トレーニングの効果は波状的、段階的なものなので、すぐに突発的な効果が現れるようなものは多く存在しません。

 時々、『新しい方法教えてもらって試してみたんだけど、すぐに効果覿面でさぁ・・・。すごいんだよっ!』なんてことを聞くことがあります。でも、考えてみてください。その効果が長期間に渡っているでしょうか?たとえ、波状的であったとしても、その効果が長期間見られれば、それは本物であるかもしれません。しかし、それが、もし一時的なものにすぎないのであれば・・・。体は、新しい刺激を受けると、すぐにそれに順応しようと対策を練ります。その刺激が強ければ強いほど、体は活発に順応しようとします。それが、結果的に著しい体の変化(特に動き等の変化)として現れることはあります。が、いったん体がその刺激に慣れてしまえば、体は活発にその刺激に対して大きく打ち勝とうとはしません。

 えらい長くうんちくをたれてしまいましたが、要するに、大切なことは、新しい知識や刺激を通じて、自分にあっているもの、適切な効果をあげるものを見極める力を身につけることです。トレーニングの効果は一朝一夕ではなく、段階的、波状的に現れるものなので、時にマンネリ化してしまい、伸び悩みを招くこともあるかもしれません。そのときに、新しい方法を導入してやるのです。しかし、それは決して今までのものを排除して全て新しいものに取り組んでいこう、という意味ではありません。効果の出ているものは引き続き続けていけばよいのです。伸び悩んでいるものに対して、スパイスアップのような形で新しい方法を加えていけば良いのです。

 辛いものが好きな人もいれば、甘党な人もいます。同じものを出された時、それを自分なりにスパイスアップしておいしく食べる・・・。ストレングストレーニングも同じです。『これがいいよっ!』といわれて、体に違和感を覚えたり、変な痛みがあるにも関わらず、それを我慢して続けて、結果的にケガを誘発してしまうのでは本末転倒です。

 ストレングス&コンディショニングにとって、最も重要なことは、流行や目新しいことに食いつきすぎず、正しい目で判断し、自分のトレーニングを“安全で、効果的に、効率よく、生産的に、楽しく、やる気のでるもの”に変えていくことです。

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