My Philosophy of Strength and Conditioning V
   
私のストレングス&コンディショニング哲学5−共通言語を見出す

 
近年では、知識や経験値、取得している資格など、バックグラウンドや専門領域がそれぞれ異なる方々がストレングストレーニングの指導に携わっています。こうした現状の中で大切なことは、トレーニング指導者間の『共通言語』を見出し、お互いのトレーニング指導に対する理解を深めていくことでしょう。

 スポーツの現場、特に競技スポーツ分野では、アスレティックトレーナー、理学療法士、ストレングスコーチなど、多種多様な専門家が関わっており、それぞれの専門職における基本的な役割分担は明確ですが、時には必要に応じて、選手の身体機能や運動能力を向上させることを目的としたトレーニングを協力して実施していかなくてはならない状況が生じます。そのようなときに、それぞれがお互いの考えだけを主張していたのでは物事は先へ進みません。そして、何よりも選手にとって最も効率が悪く、効果の低いトレーニングになりかねません。

 トレーニングに対する他分野の専門家による見解を知り、理解することは、自分自身の知識の広さや経験の深さを広げる有効的な手段ではないでしょうか。また、そうした中から、共通言語を見つけ出し、お互いの理論や方法論に関する意見交換をし、自己研鑽を図っていく事は、今後のトレーニング指導現場の発展に大きく寄与することではないでしょうか。

 バックグラウンドの異なる専門家同士が、お互いを理解し、共通言語を通じて他分野の専門家との協力、連携に努めていくという姿勢は、「競技力向上や健康づくりなど、さまざまな現場でトレーニング指導に携わる者たちが、相互研鑽を通じて専門性を高め、それにより社会への貢献を果たすこと(JATI理念)」にきっとつながっていくことでしょう。

 

(JATI EXPRESSに掲載した内容を一部改定しました)
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